保育士のお給与事情
生涯持ち続けることができる国家資格
- 乳児から小学校就学までの幼児を保育する保育士のお仕事。
- 幼児に関わるため保育園の仕事が多くなりますが、保育園以外にも、乳児院、児童養護施設、各種障害児施設などでも保育士を一定人数以上配備することを義務付けられていることから、保育所などに限らず様々な職場で保育士資格を持った方が働いています。
- また他にも、児童館や学童クラブ、病院、ベビーシッターとして勤務する場合も保育士資格を必要とする場合もあり、幅広い職業に対応できる国家資格と言えるのではないでしょうか。
保育士の平均年収は?
- 2017年の統計によると、常勤で働くフルタイムの保育士の給与は、全国平均で22.9万円。年間賞与は66.25万円で、年収換算すると約342.1万円です。
- 厚生労働省より公表されている『平成29年賃金構造基本統計調査の概況』で一般労働者(女性)の賃金は約24,6万円となっています。
- 種や役職などによる違いは当然あるとは思いますが、決して高いとは言いづらいのが現状ではないでしょうか。
公立と私立によって収入の違いはある?
- 私立保育園
- 調査によると、保育士(女性)の平均月額給与は221,900円となっています。ボーナスは584,200円で年収に換算すると、3,247,000円です。
- 調査対象の平均年齢は36.3歳となっています。保育士は離職率が高く、長く勤務する人が少ないことを表しています。
- 公立保育園
- 公立保育園の保育士の平均年収はそれ以外の保育士の約2倍になるそうです。
- ただこれにはカラクリがあって、公立保育園の保育士は「公務員」ですから昇給率が高く、産休・育休も私立保育園の保育士さんと比べるとしっかり取れるので離職率が低く、平均年齢は高めになっていることがこれだけの差につながっているようですね。
保育士のの今後は?
- 『保育士等の処遇改善』実施により、徐々にではありますが保育士の給料も上がってきているようです。
- 2017年度は、新たな中堅の役職(副主任保育士、専門リーダー、職務分野別リーダー)に対して月額5千円から月額4万円の処遇改善の実施が進められています。
- 今後も国として「小規模の保育所の整備や空き教室などの地域のインフラの活用による受け皿拡大も促進する」としていますので、さらに給料アップしていく可能性は十分考えられるのではないでしょうか。
- また、保育園では深刻な人材不足です。
- 実際「保育士不足を理由に認可保育園で受け入れる子どもの数を減らしていた」ということも起こっているようです。
- 保育現場ではまだまだ保育士人材不足であるため、保育士の方にとっては就転職に有利といえるのではないでしょうか。
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