ベビーシッターとは|ベビーシッターの仕事内容とベビーシッターで働くメリット・デメリットを解説します

 

ベビーシッターとは

働く女性や共働き世帯が増加し、特に都市部では待機児童問題が深刻です。また、新型コロナウイルスの影響で、保育園や学童保育所が利用できない地域もあったため、ベビーシッターの需要が拡大してきています。それに伴い、ベビーシッターの求人も増加傾向に。しかし、そもそもベビーシッターとはどのようなお仕事なのでしょうか?

ベビーシッターとは、自分の家や利用者の家で、利用者の代わりに子どものお世話をする仕事です。勤務場所はさまざまで、利用者の外出先に足を運んで仕事をすることもあります。例えば、結婚式場、旅行先、病院の待合室、出張先のホテルなど。

また例えばイギリスでは、ベビーシッターとして働くには、国家資格を取得する必要があります。しかし、日本ではベビーシッターの国家資格は存在しませんので、誰でもベビーシッターとして働くことができます。また国家資格はありませんが、通信教育などで民間資格を取得することは可能です。このように、基本的には資格がなくてもベビーシッターになれますが、保育士資格を持っていれば有利でしょう。

 

ベビーシッターと保育士の違い

保育士は保育園などの施設にて、他の保育士と協力して数多くの子どもたちのお世話をします。それに対してベビーシッターは、基本的には1人で勤務します。また、ベビーシッターは個別保育。面倒を見る子どもは、多くて2、3人ほどです。

また、保育士は正社員やアルバイトといった形態で働く人が多いです。ベビーシッターも、アルバイトやパートで働く人が多いのですが、派遣会社に登録して仕事をもらうケースや、フリーランスで開業することもできます。

給与に関しては、保育士の場合は公立の保育園で働けば、地方公務員の給与規定に沿って決められます。市立保育園で勤務する場合は、月々およそ18万円前後です。一方でベビーシッターの給与は、派遣やアルバイトで働く場合、時給の相場は1,000円~1,800円ほど。

 

ベビーシッターの仕事内容

ベビーシッターとして働く場合、食事やトイレの介助、おむつ交換、衣服の着脱など日常生活のサポートを行います。親がいなくて不安になってしまう子どももいますので、可能な限り親と同じやり方を行い、子どもたちに安心感を与えてあげるのがポイントです。また、絵本を読んであげたり、一緒にお絵描きしたり、公園に行ったりして一緒に遊びます。

その他、保育園や学校、習い事への送迎を依頼されることもあります。契約内容によっては、洗濯、料理、食材や日用品の買い物、トイレやお風呂掃除などの家事代行サービスを行うことも。

専門知識や特技が持っている人は、それらを活かせるような仕事を依頼されることもあります。例えば最近では、子どもの教育のサポートを依頼する利用者が増加傾向に。そのため、宿題を見るなど勉強のサポートを行ったり、ピアノや英語を教えたりなど、家庭教師のような仕事をお願いされることもあります。

また、看護師免許や保育士の資格を持っている場合、病児保育や障がい児保育を専門とするベビーシッターとして活躍することも可能です。病児保育とは、子どもが病気で保育園に預けられず、保護者も仕事を休めない場合、保護者の代わりに子どものお世話をすること。また障がい児保育とは、障害を持った子どもたちの保育をすることです。

 

ベビーシッターのメリット・デメリット

ベビーシッターのメリットとデメリットについて詳しくお伝えします。
ぜひ参考にしてください。

 

ベビーシッターで働くメリット

 保育園などの保育現場では、子ども一人ひとりをしっかり見てあげることが難しいです。それに対してベビーシッターは、少人数の子どもとじっくり接することが可能です。
 一人で勤務するので、保育士のように先輩や同僚との人間関係で悩むこともありません。
 子どもの人数が少ない分、保育園などの集団保育のように体力を消耗せずに済みます。
 現在もベビーシッターの需要は高まっていますが、今後も継続して需要が増加する可能性もあり、将来性がある仕事といえるでしょう。

 

ベビーシッターで働くデメリット

一緒に働く仲間がおらず、また主に子どもと利用者とのみの関わりとなるので、寂しく感じることもあるでしょう。
自分一人で子どもの面倒を見るため、何か問題が起きた際は一人で対処する必要があります。
定期的な仕事がいつもあるわけではありません。したがって、ある程度収入が安定するまで時間がかかることもあります。
保育士と比べて人間関係の煩わしさはあまりありませんが、利用者と良好な関係を築けなければ、働きづらいと感じることもあります。良い関係づくりのために、密なコミュニケーションが必要です。

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