保育士試験の実技対策|独学で保育士になるために

静岡_保育士_求人

保育士試験の実技

保育士試験の実技には「音楽」「造形」「言語」の3分野があります。その中から2分野を選択し、試験に臨むことになります。自分の得意分野を選択することができるため、合格率は約80%と高く、事前に対策を行なっていれば難しい試験ではありません。どの分野にも共通することは「子ども達をしっかりと想像し、見て、楽しむ」ということです。それでは、それぞれの分野について内容と対策を見ていきましょう。

音楽に関する技術

課題曲の2曲をピアノ・ギター・アコーディオンの中から選択し、弾き歌いを行う試験です。2019年度後期の課題曲は「どんぐりころころ」と「バスごっこ」でした。対策としては、とにかく元気に明るく笑顔で歌うことです。音痴だからと自信がなさそうにすると、ピアノの音に声がかき消されてしまいます。また、完璧に暗譜しなくても大丈夫ですが、できる限り楽譜は見ないようにし、子ども達の方へ目線を配ることも大切です。多少失敗しても、焦らず、流れを止めないようにすれば問題ありません。ピアノが少し止まってしまった場合も、決して歌は止めることないよう続けていきましょう。子ども達は先生の表情や声量に敏感です。不安がる隙を与えないぐらい、楽しく行なってください。

造形に関する技術

試験当日に発表される保育の一場面を45分以内に絵で表現する試験です。2019年後期のテーマは「粘土遊び」でした。また、条件として

  • 好きな動物をテーマに楽しそうな様子
  • 保育室内
  • 子ども3人以上、保育士1人以上
  • 色鉛筆で着色

とあります。対策としては、事前に様々な保育現場の風景の写真やイラストを見ておくこと、45分以内に複数の人数、背景、テーマの描写、着色ができるか時間を測って取り組むこと、が大切です。絵全体は明るい感じに、子どもにも分かるようなイラスト表現ができるよう練習をすれば問題ないです。実際の試験の際も真剣になりがちですが、周りに子ども達がいることを想定し、迷いのない動きで進めていけるとより良いでしょう。

言語に関する技術

事前に出された課題の中から1つ選び、3歳児15人に3分間のお話をする試験です。物の使用は禁止で、声や表情、身振り手振りのみで表現する力が問われます。2019年後期の課題は下記の通りです。

  • おむすびころりん
  • ももたろう
  • 3びきのこぶた
  • 3びきのやぎのがらがらどん

対策としては、実際に素話を経験した方が少ないため、まずは動画で素話がどういったものかを見てイメージを掴みましょう。課題が決まったら、シナリオをしっかりと把握し、簡単な台本を作ります。あとは言葉に詰まることなく展開できるよう練習を繰り返してください。もし当日タイムオーバーになったとしても、話のテンポは崩さず、最後まで続けます。声のトーン、声色、表情、身振り手振り、目線など3歳児が飽きないような工夫を心がけることが大切です。

保育士試験の実技当日に気を付けること

試験当日は誰でも緊張してしまいます。そのため、忘れ物がないよう必ず前日に準備を済ませておいてください。試験分野にもよりますが、受験票、楽譜、楽器、色鉛筆、鉛筆、消しゴム、腕時計は必須です。また、服装については特に指定されていません。保護者目線になって、この保育者なら子どもを預けてもいいかな、と思われるような服装で臨みましょう。
最後に、子ども達は笑顔いっぱいの明るい保育士さんに会えるのをとても楽しみにしています。どんな状況でも楽しめるよう心がけてみてください!

関連記事