私、このまま保育士続けていいのかな・・と思ったときに見てほしい、保育士のやりがい3選!
保育士になることを夢見て勉強してきたものの、実際に就職してみたら「辛い」「辞めたい」そんな風に感じていませんか?同じように感じたことのある保育士は、なんと80%超え!厚生労働省の調査結果によると、1年未満で辞めてしまう人は10%となっています。保育士は子どもを預かるだけではないので、想像以上に大変なお仕事です。しかし、保育士だからこそ感じることができる“ やりがい ”もたくさんあるのです。
そこで今回は、多くの保育士が感じた3つのやりがいについてまとめました。
・子どもたちの成長を実感できる
・保護者から頼られ感謝される
・社会課題の解決の一翼を担っている
エピソードを交えながらご紹介しているので、保育士というお仕事の“ やりがい ” や “ 楽しさ ”を見つけるきっかけに繋げていただけると嬉しいです。
Contents
子どもたちの成長を実感できる
多くの保育士さんがやりがいを感じるのは、やはり「子どもたちの成長」を目の当たりにした時。自分の保育やかかわりの中で、子どもたちの成長・初めての瞬間に立ち合えた時に、大変さを上回る喜びを感じることができます。実際に、保育士がやりがいを実感したエピソードや魅力について見ていきましょう。
慣らし保育で泣いていた子どもが笑ってくれた
~2歳児クラスAちゃん~
入園当初、朝の受け入れ時から大泣きで、なかなか保育園に馴染めないAちゃん。まずは保育士に慣れてもらおうと担当制を取り、私がAちゃんに付きっきりで保育することになりました。
しかし、遊びに誘っても「ヤダヤダ」・お昼寝も「ヤダヤダ」と、1日中だっこやおんぶで過ごしている状態。
「ママがいい!」と泣き続けるAちゃんに、「ママが良いよね。先生もママが良いな。」と、Aちゃんの言葉に必ず言葉を返すようにしていました。
言葉を返すだけの一方的な会話が続いたある日、Aちゃんが「…うん」と返事をしてくれたんです!その言葉をきっかけに、少しずつ興味のあるものに目が行くようになり、Aちゃんが笑顔を見せてくれるようになりました。
1歳児~2歳児クラスは特に、新しい環境に戸惑い泣いてしまう姿が多くみられます。長い子では1~2ヵ月慣れずに泣いてしまうこともあるので、根気強く対応することが大切です。なかなか慣れてくれない姿に「私の対応が悪いのかな…」「保育士に向いていないのかな…」と悩んでしまうこともありますが、何がきっかけになるかわかりません!
子どもの笑顔が見られた時の喜びは格別ですので、ぜひ試行錯誤してみてくださいね。
昨日まで出来なかったことが出来るようになった
保育の現場では「初めてできた」という、子どもの成長を間近で感じることができます。
・ 寝返りやお座りができるようになった
・ 昨日まで歩けなかった子が歩けるようになった
・ 苦手な食材が食べられるようになった
・ 自分の気持ちを伝えられるようになった
など、あげればキリがないくらい、日々子ども達の成長を見つけることができます。出来なかったことが出来るようになるには、保育士の関りが重要となります。結果が出るまでに時間がかかることもあるので、「私の保育は正しいのか…」と不安に感じることもありますよね。しかし、先生が一生懸命に対応してくれていることは、必ず子ども達に伝わります。出来た時は一緒に喜び、出来なかったときは一緒に悔しがり、共に成長していくことができるのも保育士の大きな魅力です。
保護者から頼られ感謝される
保育士は、保護者のサポートをすることで、子ども達が健やかに成長する環境を整える役割も担っています。保育園での子どもの様子を保護者と共有して、子どもの成長を共に喜び合うことができるのも、やりがいの1つではないでしょうか。実際に、保育士がやりがいを実感したエピソードや魅力について見ていきましょう。
保護者から育児の相談をされる
~保育士2年目~
ベテラン保育士とクラス担任をしていたので、自分ではまだまだ新人保育士という感覚でした。もちろん保育も保護者対応もしっかり行っていましたが、やはり保護者からの育児相談はベテラン保育士にばかり…。「子育て経験もない私は信頼がないのかな…」と思っていました。それでも、子どもの可愛い姿や気になる姿を日々保護者に伝えていたところ、「家だと全然食べてくれないので、どうやって対応したらいいですか?」とご相談いただきました。次の日のおたより帳に、“ 先生に言われたとおりに対応したら食べてくれました! ”との嬉しいお言葉が書いてあり、頑張ろうと思うきっかけになりました。
よく言われる「子育て経験」ですが、保育と子育ては全く違うので、専門職のプロとして自信をもってくださいね。ただし、専門職だからと上から伝えるのではなく、保護者の気持ちに寄り添った対応を心がけましょう。
保護者から感謝の言葉を言ってもらえたとき
悩みや不安を抱えながら保護者対応をしている保育士さんが多いかと思いますが、保護者から、「いつもありがとうございます」「先生が担任になってから毎日楽しそうです」
など、感謝の言葉をかけてもらった時に、大きなやりがいを感じることができます。特に、関係が築きにくい保護者や、対応が難しいお子さんの保護者からの一言は格別!努力が報われた時の喜びは、保育士の魅力といっても過言ではありません。
社会課題の解決の一翼を担っている
子どもの成長や保護者対応に比べると、なかなか身近に感じにくい社会貢献。しかし、保育士という仕事は「待機児童問題」「女性の社会進出」など、社会全体の課題解決に対する役割があります。保育園という小さな社会だけでなく、日本全体の大きな社会に役立っているということを知っていただきたいと思います。保育士という仕事が、どのような社会貢献に繋がっているのか、詳しく見ていきましょう。
待機児童問題解消
保育園に入れない待機児童は、2017年に比べて減少傾向にあるものの、2020年現在も12,000人が入所待ちの状況です。国をあげて様々な取り組みを行っていますが、保育士不足の問題は、国の取り組みだけではなかなか解消できない難しい問題です。保育施設をどれだけ作っても、保育園の要となる保育士が足りない現状では、待機児童問題の解消には繋がりません。「このまま保育士を続けていいのかな…」と悩んでいるあなたも、待機児童問題の解消に役に立っているということを忘れないでください。
女性の活躍をサポート
女性の社会進出や核家族の増加により、共働き家庭が年々増加しています。働くママ達にとって、保育園はなくてはならない場所であり、保育士はその保護者をサポートしてくれる存在です。女性の社会進出に大きな期待がかかっている、少子高齢化の現在。社会が円滑に回るためのサポート役として、保育士という仕事が大いに役立っているというということに、誇りを持ってほしいと思います。保育士というお仕事のおかげで、子ども達が健やかに育ち、保護者が安心して働けているということ。社会全体の歯車となっていることを、やりがいの1つとして心に止めておいてください。
まとめ
今回は、保育士というお仕事のやりがいについて、エピソードを交えながらご紹介いたしました。
~保育士のやりがい~
・子どもたちの成長を実感できる
・ 保護者から頼られ感謝される
・ 社会課題の解決の一翼を担っている
コロナ禍の現在、保育士が“ 人々の日常生活に欠かすことができない職業(エッセンシャルワーカー) ”として認識され、多くの人に求められています。保育士として働く中で、辛いことや辞めたいと感じることがあると思います。そんな時は、保育のやりがい・社会に必要とされる誇りある職業である、ということを思い出していただければ嬉しいです。
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